雨竜は滅多に人を褒めない

本当の、そう 真実しか言わない

そんな彼が私は好き

だって私は知ってるから

本当は優しくて少し臆病で 

誰よりも人の痛みに敏感な人って事


「ねぇ、雨竜甘いものが食べたくてケーキ焼いたの」

そう言ってケーキを雨竜に渡した

お菓子がつくるのが好きな私は

お菓子が食べたくなったら買うより作る

その時間がとても好きなのかもしれない


「ああ、ありがとう」

そう言って雨龍は何時も受け取ってくれる

「じゃぁ、疲れてるみたいだからお休み!」

そう言って部屋を出ようとした瞬間

「美味しい」

そう雨竜が言った



やっぱり私は貴方が大好き

その不器用な愛仕方も

全部好きなんだよ、私



ちょっと吃驚して私は

「ありがとう」

そう心からの笑顔を雨竜に向けた




やっぱり貴方は私の大好きな人

だってこれだけで胸がドキドキしてる

やっぱり貴方は素敵な人です






(4/14)切なくて苦しくて とても幸せ